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群馬で歯周病治療を始める前に知っておきたいこと|歯ぐきの腫れ・出血のセルフチェック

2025.11.14

2025年11月14日_群馬で歯周病治療を始める前に知っておきたいこと|歯ぐきの腫れ・出血のセルフチェック

こんにちは。群馬県みどり市大間々町の「かとう歯科」院長の加藤です。

診療をしていると、群馬県内から通院されている患者さんのなかで

「歯ぐきから血が出るけれど、どのタイミングで歯医者に行くべきか分からない」
「口の中がなんとなくネバつく程度で、本当に歯周病なのか不安」
「歯周病と言われたが、いきなり大がかりな治療をされないか心配」

といったお声をよく伺います。

歯周病は、むし歯のように急激な痛みが出ないことも多く、「気づいたときには進行していた」というケースが少なくありません。一方で、歯ぐきの腫れや出血、口臭など、小さなサインの段階で気付くことができれば、治療の負担を抑えやすくなります。

この記事では、歯周病治療を始める前に知っておいていただきたい基本的な考え方と、「自分の歯ぐきは大丈夫か」を簡単に振り返るセルフチェックの視点、群馬・みどり市という生活環境を踏まえた通院のポイントなどを、歯科医師の立場からお話しします。医療広告ガイドラインに配慮し、特定の治療法を過度に強調することなく、一般的な情報としてお伝えしますので、受診を迷っている方の参考になれば幸いです。

 

目次

 

1 歯周病はどのように進んでいく病気か

 

歯周病は、歯そのものではなく「歯を支える周りの組織」が少しずつ壊れていく病気です。歯と歯ぐきの境目に溜まった歯垢や歯石の中で細菌が増え、その刺激によって歯ぐきに炎症が起こります。初期には歯ぐきの赤みや腫れ、歯みがきのときの出血といったサインにとどまりますが、進行すると歯を支える骨が溶け、歯がぐらついたり、噛むと痛みが出たりすることがあります。

怖いのは、多くの段階で「強い痛みが出ない」ことです。血が出てもすぐに止まるため、「そのうち落ち着くだろう」と自己判断で様子を見てしまい、その間にも少しずつ骨が減っていく。これが歯周病の厄介なところです。骨は一度大きく失われてしまうと元通りにはなりません。そのため、「どこまで進行しているかを早めに把握すること」が、歯を長く残すうえで欠かせない第一歩になります。

 

2 「歯ぐきから血が出る」を放置してはいけない理由

 

歯みがきのたびに歯ブラシが赤く染まる、リンゴをかじると血がつく、糸ようじを入れると必ず出血する。こうした症状は、歯周病の初期から中等度にかけてよく見られます。

もちろん、たまたま硬い食べ物で傷がついた、歯ブラシの毛先が強く当たった、といった一時的な出血もあります。しかし、「同じ場所から何度も出る」「軽く磨いても毎回にじむような出血がある」場合、背景に歯周病が隠れていることが少なくありません。

出血のサインを放置してしまうと、歯ぐきの炎症が慢性化し、やがて歯を支える骨にまで波及します。骨が減って歯周ポケットが深くなると、さらに汚れが溜まりやすくなり、悪循環に陥ります。患者さんから「歯が急にグラグラして抜けてしまった」と相談されるケースの多くは、そのずっと前から小さな出血や腫れのサインが続いていた可能性があります。

ですから、「少し血が出るくらいだから大丈夫」と無視してしまうのではなく、「身体が出してくれている小さな警報」と受け止めていただきたいと思います。

 

3 自宅でできる歯ぐきのセルフチェックの視点

 

自宅で歯周病を診断することはできませんが、「受診を考えるきっかけ」にするためのセルフチェックは有効です。ポイントは、細かい専門用語ではなく、毎日の生活のなかで気づきやすい変化に目を向けることです。

たとえば、歯みがきのときの出血が以前より増えていないかどうか。歯ぐきの色が全体的に赤く、腫れぼったくなっていないか。鏡で見たときに、歯と歯の間の歯ぐきが丸く膨らんでいたり、逆に痩せて歯が長くなったように見えないか。朝起きたときの口のネバつきや、マスクをしているときに気になる口臭が強くなっていないか。

また、固いものを噛んだときに違和感があったり、「なんとなく噛みにくい側」が決まっている場合も、歯周病が背景にあることがあります。これらは一つ一つは小さな変化ですが、いくつか重なるようであれば、一度歯科でのチェックを受けていただきたいサインです。

 

4 群馬・みどり市の生活環境と歯周病リスク

 

群馬、特にみどり市周辺では、車通勤や長時間の運転が日常になっている方も多いと感じます。運転中の飲み物として、甘い清涼飲料や缶コーヒーを少しずつ飲み続ける習慣があると、口の中が長い時間「細菌が活動しやすい状態」にさらされます。これがむし歯だけでなく、歯周病の悪化にも影響することがあります。

また、仕事や家事、子育てに追われ、「歯が痛くないうちは受診を後回しにしてしまう」という声もよくうかがいます。歯周病は痛みが出にくいため、この生活スタイルと相性が悪い病気とも言えます。「困ってからではなく、困る前に受診する」という発想に切り替えることが、群馬という生活環境のなかで歯周病と付き合っていくうえで大切になります。

 

5 歯周病治療を始める前に知っておきたい基本の流れ

 

歯周病治療というと、「いきなり歯ぐきを切るのではないか」「長期間、頻繁に通わないといけないのでは」と構えてしまう方も多いのですが、実際には段階的に進めていくのが一般的です。

まずは、現在の状態を正確に把握するための検査から始まります。歯ぐきのポケットの深さ、出血しやすい場所、歯の揺れ、歯石の付き方、噛み合わせの状態などを調べ、必要に応じてレントゲン写真で骨の状態を確認します。そのうえで、どの辺りから炎症が強くなっているか、どの程度の期間をかけてどのような治療を行っていくかの大まかな見通しをお伝えします。

次のステップとして、歯石やプラークの除去を中心とした「歯周基本治療」を行います。専用の器具を用いて、普段の歯みがきでは届かない部分の汚れを少しずつ取り除き、同時にブラッシング指導など自宅でのケアの見直しも行っていきます。

多くの方は、この段階で歯ぐきの出血や腫れが落ち着き、口の中のさっぱり感の違いを感じられることが少なくありません。それでも深いポケットが残っている部位や、骨の破壊が進んでいる部位については、さらに踏み込んだ処置が検討されることもあります。

大切なのは、「今どの段階にいて、何をしているのか」を患者さんご自身が理解できるようにしておくことです。治療の全体像を共有することで、通院の負担や不安が少し和らぎます。

 

6 実際の治療内容と「痛み」に対する考え方

 

歯周病の治療では、「痛みが怖くてなかなか一歩が踏み出せない」という方も多くいらっしゃいます。歯石の除去やポケット内の清掃は、炎症が強い部分では確かにしみることがありますが、必要に応じて局所麻酔を併用したり、少しずつ回数を分けて進めたりすることも可能です。

かとう歯科では、治療に入る前に「どのくらいの刺激が予想されるか」「麻酔をしたほうが楽に進められそうか」「一回の処置時間をどの程度にするか」といった点を事前に相談しながら決めていきます。痛みの感じ方には個人差があるため、初回の反応を見ながら、二回目以降の進め方を微調整していくことも少なくありません。

歯周病治療は「一度で終わる大がかりな治療」ではなく、「少しずつ整えていく治療」です。無理に一度に進めようとせず、患者さんの負担に合わせてペースを調整していくことが、長い目で見たときに治療を完走するための鍵になると考えています。

 

7 自宅ケアで気をつけたいことと、よくある勘違い

 

歯周病のケアは、歯科医院だけでは完結しません。自宅での毎日の歯みがきや生活習慣の見直しが土台にあってこそ、治療の効果が活かされます。

ここで注意したいのは、「強く磨けば磨くほどよい」という勘違いです。出血が気になるあまり、硬い歯ブラシでゴシゴシと力任せに磨いてしまうと、歯ぐきがさらに傷つき、歯肉退縮や知覚過敏の原因になることもあります。

大切なのは、力ではなく「当て方」と「時間」です。毛先がきちんと歯と歯ぐきの境目に届くように当て、軽い力で細かく動かしながら、一本一本を丁寧に磨いていくこと。歯ブラシだけでなく、必要に応じて歯間ブラシやフロスを取り入れること。これらは言葉で聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、実際には小さなコツの積み重ねです。

診療室で実際に一緒に磨きながら、「今までのやり方のどこを変えればよいか」を確認していくことで、自宅でのケアがぐっと現実的なものになります。

 

8 どのタイミングで歯科医院に相談すべきか

 

「出血や腫れは気になるけれど、忙しくてなかなか時間が取れない」という方も多いと思います。そのような場合、次のようなタイミングを一つの目安にしていただくと良いかもしれません。

歯みがきの際の出血が二週間以上続いているとき。
同じ場所から繰り返し膿が出たり、腫れが引いてはまた出てを繰り返しているとき。
口臭が以前より強くなったと周囲から指摘されたとき。
噛んだときの違和感や痛みが続き、食事の内容を無意識に変えていると感じるとき。

これらに当てはまる場合は、早めに歯科医院でチェックを受けていただくことをおすすめします。必ずしも重度の歯周病とは限りませんが、少なくとも現状を把握しておくことで、「今後どう付き合っていくか」の方針を立てやすくなります。

 

9 かとう歯科での歯周病への向き合い方

 

かとう歯科では、歯周病治療を「歯ぐきの病気だけを見る治療」とは考えていません。

患者さんがどのような生活リズムで、どの時間帯なら通院が可能なのか。ブラッシングにどのくらい時間を割けそうか。持病や服薬状況はどうか。ご家族のサポート体制はあるか。こうした背景を踏まえながら、「現実的に続けられる治療」と「将来を見据えた予防」のバランスを一緒に探していくことを大切にしています。

初診の時点で、「どこまで進んでいるのか」「今すぐ必要なこと」「少し時間をかけて取り組むこと」を分けてお話しし、すべてを一度に詰め込むのではなく、通院の中で少しずつ理解を深めていただけるよう心がけています。

 

10 まとめ 小さな違和感を「早めの一歩」につなげるために

 

歯周病は、静かに進行していく病気です。強い痛みが出たときには、すでに歯を支える骨が大きく失われていることも少なくありません。

だからこそ、歯ぐきの腫れや出血、口臭、噛みにくさといった小さな違和感を、「年齢のせいだから仕方がない」と片付けず、「早めに一度診てもらおう」という一歩につなげていただきたいと思います。

群馬・みどり市周辺で歯周病や歯ぐきの症状が気になっている方は、痛みが強くなる前のタイミングで、一度ご相談ください。現在の状態を丁寧に説明し、治療が必要な部分と、予防を中心に見ていく部分を分けながら、無理のないペースでの通院方法を一緒に考えていきます。

 

群馬県みどり市大間々町にある歯科医院
かとう歯科
住所:群馬県みどり市大間々町大間々566−1
TEL:0277-46-6480

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