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歯の根の治療(根管治療)って何をする?|通院回数が増える理由と成功率を上げるコツ

こんにちは。歯科医師の加藤です。
「神経の治療になります」と説明を受けたとき、多くの方が不安を感じられます。
「何回通えば終わるのか分からない」「なぜこんなに時間がかかるのか」「本当に治るのか」——こうした疑問はとても自然なものです。
根管治療は、歯の中にある細い管(根管)をきれいにし、細菌の再侵入を防ぐための非常に繊細な治療です。見た目には分かりにくい処置ですが、歯を残すためには欠かせない重要なステップでもあります。
一方で、「回数が多い」「途中で痛みが出た」といった理由から、不安を抱えたまま通院されている方も少なくありません。治療の内容や目的が分からないまま進むと、どうしても負担に感じやすくなります。
この記事では、根管治療で実際に何をしているのか、なぜ通院回数が必要になるのか、そして成功率を高めるために患者さんご自身ができることまで、できるだけ具体的にお伝えします。
治療への理解が深まることで、不安を少しでも軽くできれば幸いです。
目次
- 1 根管治療とはどんな治療か
- 2 なぜ神経を取る必要があるのか
- 3 根管治療の基本的な流れ
- 4 通院回数が増える理由
- 5 治療中に痛みが出ることはある?
- 6 成功率を左右するポイント
- 7 再発を防ぐために大切なこと
- 8 まとめ|歯を残すために大切な治療
1 根管治療とはどんな治療か
根管治療とは、歯の内部にある「神経や血管が通っている空間(歯髄)」が細菌に感染したときに、その感染源を取り除き、再び細菌が入り込まないようにする治療です。
むし歯が深く進行すると、歯の表面だけでなく内部にまで細菌が侵入し、神経に炎症が起こります。この状態が進むと、ズキズキとした痛みや、噛んだときの違和感、場合によっては腫れを伴うこともあります。
こうした状態では、単に表面のむし歯を削るだけでは治らず、歯の内部にアプローチする必要があります。それが根管治療です。
見た目には分かりにくい治療ですが、歯を抜かずに残すための最後の手段となることも多く、非常に重要な役割を担っています。
2 なぜ神経を取る必要があるのか
「神経は残せないのか」とご質問をいただくことがあります。
結論から言うと、炎症が軽度であれば神経を残せる可能性もありますが、強い痛みが出ている場合や、すでに感染が広がっている場合には、神経を取り除かないと治癒が難しくなります。
感染した神経をそのままにしておくと、内部で細菌が増殖し続け、やがて根の先に膿がたまることがあります。この状態になると、歯ぐきの腫れや強い痛み、さらには全身への影響が出る可能性も否定できません。
そのため、感染源をしっかり取り除き、内部を無菌に近い状態に整えることが、歯を残すためには欠かせないステップとなります。
3 根管治療の基本的な流れ
感染した組織の除去
まず行うのは、感染した神経や組織を取り除く処置です。専用の細い器具を使って、根管の中を少しずつ清掃していきます。
根管は非常に細く、複雑な形をしているため、慎重に時間をかけて処置を進める必要があります。
根管内の洗浄と消毒
組織を取り除いたあとは、薬剤を使って根管内を洗浄・消毒します。目に見えない細菌をできる限り減らし、再感染のリスクを下げるための重要な工程です。
一度の処置で完全に無菌状態にすることは難しいため、状態を確認しながら数回に分けて行うことが一般的です。
薬剤の充填と密封
根管内がきれいな状態になったら、専用の薬剤を詰めて密封します。これにより、細菌が再び侵入するのを防ぎます。
その後、土台を作り、最終的には被せ物などで歯の機能を回復させます。
4 通院回数が増える理由
根管治療が複数回にわたる理由は、”確実に感染を取り除くため”です。
根管は非常に細く、枝分かれしていることも多いため、一度の処置ですべての細菌を取り除くことは現実的ではありません。
無理に一回で終わらせようとすると、内部に細菌が残り、再発のリスクが高くなります。
また、治療の途中では、薬剤を入れて一定期間経過を観察することもあります。症状が落ち着いているか、痛みが再発しないかを確認しながら進めることで、より確実な治療につながります。
つまり、通院回数が多いのは”治療が長引いている”のではなく、”歯をしっかり守るために必要な工程を踏んでいる”と考えていただくとよいと思います。
5 治療中に痛みが出ることはある?
根管治療中でも、違和感や軽い痛みが出ることがあります。これは、内部の炎症が完全に落ち着くまでに時間がかかるためです。
特に、もともと強い痛みがあった歯や、感染が広がっていたケースでは、一時的に症状が出ることがあります。ただし、強い痛みや腫れが続く場合は、早めに歯科医院へ相談することが大切です。
治療の進行とともに症状は落ち着いていくことが多いため、不安な点はその都度確認しながら進めていきましょう。
6 成功率を左右するポイント
根管治療の成功率は、いくつかの要因によって左右されます。
まず重要なのは、治療中にどれだけ細菌の侵入を防げるかという点です. 治療途中で仮の詰め物が外れたり、長期間放置してしまったりすると、再び細菌が入り込むリスクが高まります。
また、根管の形が複雑な場合や、過去に治療した歯の再治療では、難易度が高くなる傾向があります。そのため、慎重な処置と十分な時間が必要になります。
さらに、最終的な被せ物の適合も非常に重要です。しっかり密閉されていないと、わずかなすき間から細菌が侵入し、再発の原因となります。
7 再発を防ぐために大切なこと
根管治療が終わった後も、その歯を長く使い続けるためには、継続的なケアが欠かせません。
まず大切なのは、治療後にしっかりと被せ物まで完了させることです。途中の状態で放置すると、内部に細菌が入りやすくなります。
日々の歯みがきや定期的なメンテナンスも重要です。治療した歯は一見問題がなくても、再びむし歯や歯周病になる可能性があります。
また、歯ぎしりや食いしばりのある方は、歯に強い負担がかかるため、ナイトガードなどで保護することも検討します。
8 まとめ|歯を残すために大切な治療
根管治療は、歯の内部の感染を取り除き、歯を残すための非常に重要な治療です。
通院回数が多く感じるかもしれませんが、それは確実に治すために必要なプロセスです。
治療の意味や流れを理解することで、不安を減らし、前向きに通院していただけるのではないかと思います。
群馬県みどり市で、根管治療について不安や疑問がある方は、かとう歯科へご相談ください。みどり市で歯の根の治療についてのご相談なら、かとう歯科へお任せください。一人ひとりの状態に合わせて、できるだけ歯を残すための治療をご提案いたします。
群馬県みどり市大間々町にある歯科医院
『かとう歯科』
住所:群馬県みどり市大間々町大間々566−1
TEL:0277-46-6480


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